紀伊国屋の5階くらいまで行くと三線サークルが練習しており30人近くいる。与那覇徹さんが来ていてうちわのプラスチックの骨を何十本かまとめて持っている。今日は奄美民謡を教えてくれるらしい。サークルの会長から「こないだ大工先生は何歌ったっけ」と聞かれて行きゅんな加那です,と答える。
いくつかグループに分かれている一つに入って練習しようとする。まずは唄から。朝花等日頃うまく音が取れない唄がすらすら唄えるのに自分でも驚く。
途中練習は休憩タイムに入って記憶列車に移行していく。
2 「記憶列車」
一年単位での自分の記憶や,その年に起こった出来事をCGのようにシミュレーションできるのがある。いつのまにか列車に乗って車窓の記憶風景を眺める形になっている。記憶そのものではなくて,1年分の記憶に対応した抽象的というか動く火山模型のようなものがが点点と並んでいる。他人の記憶も並行して並んでいる。さかのぼっていくので若い人の記憶は生年で当然終わっているが,生年前にも島のような盛り上がりが突然あったりする。あれは何なのだろう。
同乗者が「トンネルが来た,これがいやなんだ」と言う。急に真っ暗になる。
3 「学内焼き鳥」
高知県警に行ったヒロミと話さなくてはいけない。就職のことなどあまり腹を割って話していないのだ。送別会を兼ねて早稲田近辺で店を探す。文学部?のキャンパス内にプレハブのような飲食店がいくつか並んでいる。まだ昼なので二店舗しか営業していない。そのうち焼き鳥屋はいきつけのような気がする。表に黒板があり,ネタごとに仕入れ数と消費数と残数が黄色いチョークで書いてある。焼くごとにいちいち外に出て書くのだろうか,手にチョークの粉はつかないだろうかと細かいことばかり気になる。その店に2串,隣の店に1串あったので,自分としては後でヒロミと来る時に精算すればいいと思いながら3串持って校舎に入り階段を上っていく。しかし食い逃げと思われはしないか,このまま食い逃げしても証拠は残らないのだからと気づく。

